米国図書館協会児童図書館サービス部会による「2020年注目すべき子ども向け資料リスト」

【2020-049】

2020年2月25日、米国図書館協会(American Library Association: ALA)の児童図書館サービス部会 (The Association for Library Service to Children: ALSC)が、「注目すべき子ども向け資料リスト」(Children's Notable Lists)の2020年版を発表した。

ALSCは、14歳以下を対象にして前年に出版された資料の中から注目すべき資料を選び、毎年リストとして発表している。このリストは、本(Books)、録音資料(Recordings)、デジタルメディア(Digital Media)の3分野からなる。

本のリストは、フィクション、ノンフィクション、詩、絵本の分野から、特に質が高く創造的で、子どもたちの興味を強く惹きつける作品が選ばれている。なお、ALSCの方針により、ニューベリー賞コルデコット賞、プーラ・ベルプレ賞、ロバート・F・サイバート知識の本賞、セオドア・スース・ガイゼル賞(ドクター・スース賞)、バチェルダー賞の各受賞作及びオナーブックは、その年のリストに自動的に含まれる。 2020年のリストは、4段階に分かれ、Younger Readers(7歳以下)が60タイトル、Middle Readers(8~10歳)が18タイトル、Older Readers(11~14歳)が30タイトル、All Ages(14歳以下全年齢対象)が7タイトルで、全部で115タイトルが掲載された。“Bear Came Along”(邦訳『かわにくまがおっこちた』)、“Field Trip to the Moon”(邦訳 『みらいのえんそく』)、“The Distance Between Me and the Cherry Tree”(邦訳『桜の木の見える場所』)等、日本で邦訳が出版されている作品も含まれている。

録音資料のリストでは、子ども向けのオーディオブックを紹介している。また、デジタルメディアのリストでは、読み聞かせや学習用のアプリ等が、使用可能なプラットフォーム(iOS、Android、amazon)や使用可能言語とともに紹介されている。

各リストは、過去のものも含めALSCのウェブサイトから閲覧できる。

Ref:

(2020.03.24 update)