外出自粛中の子どもとテクノロジーの付き合い方のヒント

【2020-071】

2020年3月30日、米国の情報科学を専門とする研究者グループが “Tips for families: Parents & Tech During COVID-19” を発表した。この研究は米国博物館図書館サービス振興機構(Institute of Museum and Library Services: IMLS)の助成を得て行われたもので、新型コロナウイルス感染拡大防止のため子どもが外出を自粛している家庭でのスマートフォンやパソコン、ゲームといったテクノロジーとの付き合い方について、以下のような「ヒント」が保護者に示されている。

  • ビデオ通話やオンラインゲーム、メッセージのやりとりが増えるかもしれないが、友だちとのつながりは子どものメンタルヘルスにとって重要。
  • 保護者は、教育アプリなどを使って学校と同じようにしようとしなくていい。普段とは違う今、子どもが求めているのは「先生」ではなく「親」かもしれない。遊びや普段の会話、一緒に本を読むことなどからも学べることはたくさんある。
  • 子どもたちはスマホやパソコンを「遊び」だけでなく、何かを創作したり友だちとつながったり様々に活用している。すべてを同一視して「1日2時間」等の時間制限をすることは効果的ではない。
  • 保護者やきょうだいとビデオゲームをしたり、写真や動画を撮影したり、映画を一緒に観たり、可能であれば「一緒に」テクノロジーと付き合おう。
  • ボードゲームで遊んだり、身体を動かしたりするなど、スマホやパソコン、ゲームと向き合わない時間も作ろう。
  • 他の家と自分の家を比較せず、「我が家にとって適切なメディアとの付き合い方」を考えよう。
  • 自宅待機期間中にスマホやパソコンを使う時間が増えてしまっても保護者が罪悪感を抱く必要はない。

Ref:

(2020.05.24 update)