SLJ、公共図書館における新型コロナウイルスに対応した青少年向けサービスに関する調査結果を公表

【2020-094】

2020年5月18日、米国の学校図書館向け雑誌School Library Journal(SLJ)は、公共図書館における新型コロナウイルスに対応した青少年向けサービスについての調査結果を発表した。調査は4月23日から5月5日にかけて公共図書館司書を対象に実施され、公共図書館が閉館している間の図書館司書の過ごし方、学校や他の組織との連携、資料の購入、夏の読書プログラムの計画について尋ねた。回答した公共図書館司書は、570名である。

調査結果の概要は以下の通りである。

  • 公共図書館が閉館している間、司書は夏の読書プログラムの計画や、オンラインプログラムの作成、デジタルコレクションの提供などを行っている。地域のニーズを念頭に置き、できるだけ従前と同様のサービスの提供に努めている。
  • 資料の購入にあたっては、回答者の約30%が、電子書籍などのデジタルコンテンツの優先順位を上げていると答えた。
  • 回答者の半数以上が、この事態に対応するため、地域の学校システムや教師と協力して子どもたちにオンラインサービスを提供していると答えた。また、地元企業やNPO団体など、地域の様々な団体・組織とも連携を始めている。
  • 夏の読書プログラムについては、多くの司書が、今夏はアプリなどを利用したオンラインでの読書プログラムを計画している。一方で、インターネットにアクセスできない利用者のため、あるいはオンラインでのプログラムは実施しないという方針のもと、人々が距離を保てる公園でのプログラムや、本を郵送するサービスを計画しているとの回答もあった。
  • Ref:

    (2020.06.25 update)