2021年フェニックス賞及びフェニックス絵本賞の受賞作品決定

【2020-111】

米国児童文学協会(Children’s Literature Association: ChLA)は、2021年フェニックス賞(Phoenix Awardの受賞作品がトニー・ジョンストン(Tony Johnston)の “Any Small Goodness”に、フェニックス絵本賞(Phoenix Picture Book Award)の受賞作品がGrace Lin の “Dim Sum for Everyone!” に決定したと発表した。

Any Small Goodness” では、メキシコ系アメリカ人の少年 Arturo が優しい両親や祖母から、町は自分たちの手でつくるものだと学ぶ。Arturo と家族は、愛と力と信念によって暴力や喪失を乗り越えていく。また、Arturo の友達も身のまわりの小さな善い行いに目をとめることで、ギャングの誘いや不安定な家庭環境に負けず、自らの文化が失われそうになったときにはそれに抗う。

“Dim Sum for Everyone!” には、中国系の家族のにぎやかで活気のある食事風景が描かれてている。前見返しには調理前の食材、後見返しにはできあがった料理が並び、点心の描写も、家族で食事をともにする様子も魅力的である。短い文章が注意深く配置され、物語を引っ張っていく。シンプルでありながら、もっと味わいたいという気持ちにさせる作品である。

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所蔵リスト

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(2020.08.21 update)