世田谷区立図書館、令和元年の「世田谷区子どもの読書に関する実態調査報告書」を公開

【2020-121】

2020年7月29日、世田谷区立図書館は、「世田谷区子どもの読書に関する実態調査報告書」を公開したことを発表した。本調査は5年ごとに実施されている。今回公開された調査書は、令和元年10月に実施された調査の結果をまとめたものである。

調査は、世田谷区に住む5歳児の保護者と、小学3年生・小学6年生・中学3年生の児童・生徒およびその保護者、各500人に対し、調査票を郵送し郵送回収する方法で実施された。調査票の配布数3,500に対し、回収数は1,232で、回収率は35.2%であった。

調査項目は「基本属性」「日頃の読書状況」「学校での読書状況」「区立図書館の利用状況」「子どもの読書活動の支援」の5つに分かれており、各項目で複数の質問がなされた。また、保護者からは自由記述で子どもの読書活動についての意見なども収集し、報告書に記載している。 この調査結果は、世田谷区で策定している「第2次世田谷区立図書館ビジョン」の「第3期行動計画」の参考資料となる。

以下に調査結果の一部を紹介する。

  • 児童・生徒に対する質問「あなたは本を読むのが好きですか」では、どの学年も、「好き」と「どちらかといえば好き」を合わせると約60~75%という高い回答が得られた。平成26年は全ての学年で「好き」と回答した割合が50%を超えていたが、令和元年は中学3年生で36.6%となり、50.6%から36.6%に14.0ポイント減となった。
  • 児童・生徒に対する質問「あなたは小さい頃、家族や身近な人から本を読んでもらっていましたか」に対する回答は、平成26年と比べると、前回同様に全ての学年で「よく読んでもらった」が最も高く、小学3年生59.6%、小学6年生67.5%、中学3年生57.5%であった。「読んでもらわなかった」は全ての学年で5%以下である。
  • 保護者に対する質問「あなたは本を読むのが好きですか」では、回答の「好き」と「どちらかといえば好き」を合わせると70%弱で、「どちらかといえば嫌い」と「嫌い」を合わせると約9%である。
  • 保護者に対する質問「あなたは1か月間に大体何回お子さんと一緒に図書館へ行きますか、または行っていましたか」に対する回答は、1回以上行った割合の「1~2回」「3~4回」「5回以上」を合わせると、平成26年の66.5%から78.1%に11.6ポイント増となった。

詳細はウェブサイトにて閲覧可能である。

Ref:

(2020.09.16 update)