2021年度概算要求(文部科学省)

【2020-157】

2020年9月、文部科学省は、2021年度の概算要求の内訳を発表した。

今回の概算要求では、コロナ禍における「新しい生活様式」を踏まえた読書活動や学校図書館のあり方に対する取り組みなどにより、要求額の増額が見られた。学校図書館に関する予算および子どもの読書活動の推進に関する予算の詳細は、以下の通りである。括弧内には、前年度予算からの増減を記載した。

学校図書館に関する予算

「学校図書館総合推進事業」

2021年度概算要求額は3358万円で、前年度予算額3017万7千円から340万3千円の増額である。内訳は、「学校図書館の活性化に向けた調査研究」が1069万4千円(+372万8千円)、「司書教諭養成講習会」が2288万6千円(-32万5千円)である。

要求要旨は以下の通り。

感染拡大防止のためのガイドラインに対応した、学校図書館の新たなモデルを構築するため、学校図書館の読書センター、学習センター及び情報センターとしての機能強化による活性化に向けた特色ある取組に関する調査研究を実施する。加えて、学校図書館の専門的職務を担う「司書教諭」の養成のための講習を、大学等において実施する。

子どもの読書活動の推進に関する予算

「子供の読書活動推進事業」

2021年度概算要求額は2730万3千円で、前年度予算額2094万円から636万3千円の増額である。内訳は、「子供の読書活動の推進等に関する調査研究」が602万4千円(+8万6千円)、「「新しい生活様式」などを踏まえた読書活動の推進」が1356万6千円(+628万3千円)、「「子ども読書の日」の理解推進」が771万3千円(-6千円)である。

要求要旨は以下の通り。

国民の間に広く子供の読書活動について関心と理解を深めるため、子供が自主的に読書活動を行うことができるよう、環境の整備を図るとともに、施策の総合的かつ計画的な推進を図る。

Ref:

(2020.12.20 update)