自閉スペクトラム症の利用者のための図書館プログラムに関する国際セミナー

【2021-021】

ロシア国立青少年図書館(Russian State Library for Young Adults: RSLYA)は「自閉スペクトラム症の利用者のための包摂的(インクルーシブ)な図書館プログラム 実践と今後の発展について」と題した国際セミナーを2021年4月1日に開催する。4月2日の世界自閉症啓発デーを見据えたものである。

セミナーの開催にあたって、以下の議題が提示されている。

  • 自閉スペクトラム症の利用者のコミュニケーションと行動の特徴
  • 図書館や他の文化施設での自閉スペクトラム症の利用者の対応において困難なこと
  • 誰でも利用しやすい環境のコンセプト―図書館において自閉スペクトラム症の人が利用しやすい環境を実現するには
  • 自閉スペクトラム症の人が社会に適応し溶け込む上で、図書館にできる支援
  • 自閉スペクトラム症の利用者への、包摂的(インクルーシブ)な図書館プログラムの手法とアプローチ
  • 問題解決に役立つような大規模で国際的なプロジェクトおよびロシアのプロジェクト
  • 自閉スペクトラム症の利用者が抱える問題を解決する包摂的(インクルーシブ)な図書館プログラムの動向と今後の発展

セミナーは基本的に対面で開催されるが、ライブストリーミングをSNS等で公開することにより、遠隔地からの参加も可能である。同館は2020年12月にも、特別な支援を要する人の生活を学び、そうした人々が積極的に参加できる場を作ることにつながるようなオンラインイベント “Friendly Library” を実施している。

Ref:

  • International Federation of Library Associations and Institutions (IFLA) > News from LSN > International Seminar “Inclusive Library Programmes for Users with Autism Spectrum Disorders (ASD): Practices and Potential Development” Call for participation
    https://www.ifla.org/node/93619?og=50
(2021.03.07 update)