ベネッセ教育総合研究所、小学生の読書に関する実態調査・研究の結果を公表
【2021-044】
2021年3月15日(月)、ベネッセ教育総合研究所は、小学生の読書に関する実態調査・研究の結果をまとめたニュースレターを公表した。同研究所では、会員向け電子書籍サービスの読書履歴から、読書が子どもの学習や生活におよぼす影響を調査・研究している。
2020年度の研究テーマは、①読書は「国語」の力=知識や思考力の向上にどのような影響力があるのか、②コロナ禍における読書の効果とはどのようなものか、であった。分析は、小学校5年生から6年生にかけての1年間の読書履歴と実力テストの結果に、アンケートの結果を合わせて行われた。
主な分析結果は以下のとおりである。
- 読書の量が多い子どもほど、知識や思考力にプラスの効果が見られた。
- 読書の量が多い子どもほど、気になったところを読み返したり、登場人物の気持ちになりきって読んだりするなど、読み方を工夫していた。
- 読書の量が多い子どもは、本を読んでいて「時間のたつのを忘れるくらい夢中になる」「心が落ち着く」を肯定する比率が高い。読書は、コロナ禍においても楽しみを広げ、気持ちの面でも大切な存在となっている。
2020年度のニュースレターの詳細および過去のニュースレターは、ウェブサイトで閲覧可能である。
Ref:
- ベネッセ教育総合研究所 > 特集 > ビッグデータを活用した教育研究 > 読書履歴を活用したデータ分析
https://berd.benesse.jp/special/bigdata/ebookanalysis.php
(2021.04.11 update)