コロナ禍における学校図書館の状況調査(米国)

【2021-071】

2021年5月3日(月)、米国学校図書館員協会(American Association of School Librarians: AASL)は、コロナ禍での休校時における学校図書館の状況に関する一連の調査のうち、最後となる調査の結果を公表した。

AASLは、調査結果について以下のとおり述べている。

  • 学校図書館員は、リモート授業への移行を試みる教員を支援し導くという、不可欠な役割を担っていることが明らかになった。
  • 調査に回答した学校図書館員らは、2020年度、学区や校舎での自身の役割が増えたと述べている。その役割の中には、図書館員としての専門能力の向上、指導する授業数の増加、技術面での教員支援、デジタルツールやその他のオンラインリソースの管理などが含まれている。
  • 実務の面では、技術的な不具合の解消、電子書籍の普及促進、オンライン対応における専門能力の向上、オンラインツールやデータベースの使用方法を段階的に説明する資料の作成などの仕事が増えたとの回答が寄せられた。

米国図書館協会(American Library Association: ALA)は、この調査結果について、学校図書館員が教育と学習の変革に重大な貢献をしていることを示しているとし、2021年度の学校計画策定における学校図書館予算の必要性を示すのに非常に効果的だと述べている。

調査の詳細な結果は、AASLの機関誌“Knowledge Quest”のウェブサイトで確認できる。

Ref:

(2021.06.22 update)