IBBY、国際アンデルセン賞受賞者のインタビュー動画を公開

【2021-078】

国際児童図書評議会(International Board on Books for Young People: IBBY)は、国際アンデルセン賞受賞作家・画家、国際理事、各国の会長・理事へのインタビューを実施し、公開している。

国際アンデルセン賞は、永らく子どもの本に貢献してきた作家・画家の全ての業績に対して与えられる国際的な賞である。IBBYは、「この賞が受賞者の人生やキャリアにどのような影響を与えたのか、また、アンデルセン賞を受賞した後にどのような活動をしてきたのか」を知るため、過去の受賞者に回答してもらったと述べている。

同賞を2018年に受賞したロシアの画家イーゴリ・オレイニコフ(Igor Oleynikov)氏は、インタビュー動画の中で、アニメーション作家時代に培った技法や受賞後の状況、創作のインスピレーション等について語っている。また、オレイニコフ氏と同じ2018年に作家賞を受賞した角野栄子氏は、創作において「自分が楽しい気持ちでいなければ、楽しい作品は生まれてこない」と語っている。2016年に画家賞を受賞したドイツのロートラウト・ズザンネ・ベルナー(Rotraut Susanne Berner)氏は、動画ではなく文章と絵で質問に答え、国際的な賞の意義として「他国の言葉や文化に子どもたちが触れられること」と述べている。

また、アフガニスタン、チリ、パキスタン、米国、マレーシアの支部の会長、ガーナの国際理事等のインタビューも公開されており、これらのインタビューでは各国の取り組みなどが語られている。IBBYイタリア支部の理事で創立メンバーでもあり、ボローニャ・ブックフェアのマネージャーでもあるエレナ・パゾーリ(Elena Pasoli)氏は、文字のない絵本を難民救助船に載せるプロジェクト “Books on Board” を紹介している。

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(2021.07.07 update)