第18回国際グリム賞 発表

【2021-080】

2021年6月22日(火)、大阪国際児童文学振興財団は、第18回国際グリム賞の受賞者を発表した。

受賞者

朱 自強氏(中国海洋大学教授、同大学児童文学研究所所長、中国児童文学研究協会副会長)

同財団は授賞理由として、朱自強氏が、国際的視野をもって中国における児童文学の研究と教育を発展させてきたこと、また、海外で中国児童文学について発表することで、児童文学研究の国際交流に貢献したことを挙げている。加えて、子どもの本に関わる研究、評論、教育的著書を幅広く執筆したことや、長年にわたり、所属大学のみでなく、中国のさまざまな大学、大学院で教育および研究指導を行うなど、中国児童文学研究を牽引してきた実績が今回の受賞につながった。

贈呈式および記念講演会は、2022年春を予定している。

国際グリム賞は、児童文学や絵本の研究にすぐれた業績をあげた者、または児童文学や絵本の研究・紹介等の振興に顕著な功績のあった者を顕彰する目的で、1986年に大阪府立大手前高等学校創立100周年記念事業として、同校の同窓会である金蘭会の基金により設置された。大阪国際児童文学振興財団との共催事業として、国際アンデルセン賞と交互になるように隔年で実施されている。設立された1986年が、昔話の蒐集者・再話者であり、すぐれたメルヒェン研究者でもあったグリム兄弟の生誕200年にあたったために、「国際グリム賞」と名づけられた。

Ref:

(2021.07.07 update)