2021年度学校図書館調査

【2022-004】

2021年12月17日(金)、全国学校図書館協議会(全国SLA)は、2021年度学校図書館調査の結果を公表した。全国SLAは、1963年から毎年この調査を実施している。今回の調査は、2021年6月に全国の小・中・高校から都道府県ごとに無作為に抽出された学校図書館を対象に実施され、小学校301校(49.4%)、中学校161校(48.9%)、高校125校(65.4%)から回答を得た(カッコ内は回収率)。調査項目は定例の項目である「蔵書」「担当職員」「経費」に加え、「オリエンテーション」「整備方針」「電子書籍サービス」に関する項目が特設された。

主な調査結果は以下のとおり。

平均蔵書冊数

2021年度の1校あたりの平均蔵書冊数は、小学校9,626冊(前年度比-228冊)、中学校12,048冊(前年度比+789冊)、高等学校25,813冊(前年度比-1,921冊)であった。

平均図書購入費

2020年度決算の1校あたり平均図書購入費は、小学校47万円(前年度比-5千円)中学校59万8千円(前年度比+2万2千円)、高等学校71万7千円(前年度比-9万6千円)であった。

全国SLAは、「学校図書館図書整備等5か年計画」で地方財政措置されている図書予算が、他に流用されずきちんと図書費として予算化されるように、さらに働きかけを強めていく必要があると述べている。

「2021年度学校図書館調査」全項目の結果と分析は、全国SLAの機関誌『学校図書館』2021年12月号に掲載されている。

Ref:

  • 全国学校図書館協議会 > 図書館に役立つ資料 > 「学校図書館調査」の結果
    https://www.j-sla.or.jp/material/research/gakutotyousa.html
  • 全国SLA研究調査部「2021年度学校図書館調査報告」『学校図書館』2021年12月号(通号854)当館請求記号:Z21-148
(2022.01.19 update)