第37回坪田譲治文学賞

【2022-015】

2022年1月20日(木)、岡山市は第37回坪田譲治文学賞の受賞作品を発表した。同賞は、岡山市名誉市民である坪田譲治氏の業績を称え、市民の創作活動の奨励と市民文化の向上を目的に、1984年12月に制定された。受賞作品は、2020年の9月1日から2021年の8月31日までの1年間に日本国内で刊行された文学作品の中から、「大人も子どもも共有できる世界を描いたすぐれた作品」という観点で選出される。今年度の選考委員は、阿川佐和子、五木寛之、川村湊、中脇初枝、西本鶏介、森詠、森絵都の7名であった。

受賞作品

『旅する練習』
乗代雄介 著、講談社、2021年、ISBN:978-4-06-522163-1

2020年3月、コロナ禍で予定がなくなった春休み。サッカー少女で小学校6年生の亜美と叔父で小説家の私は、千葉県の我孫子駅から、利根川沿いに、徒歩で鹿島アントラーズの本拠地をめざす旅に出た。途中で4月から就職が決まっているという女子大生みどりも加わって、3人の「歩く、書く、蹴る」の風変わりな旅が続いていく。

Ref:

(2022.02.27 update)