オーストラリアの2022~23年「子どものためのローリエット」

【2022-030】

2022年3月8日(火)、オーストラリア子どものためのローリエット基金(Australian Children’s Laureate Foundation)は、オーストラリアの2022~23年「子どものためのローリエット」(Children’s Laureate)が、作家・画家の Gabrielle Wang に決定したと発表した。

「子どものためのローリエット」とは、英国王室から任命される名誉職「桂冠詩人」(Poet Laureate)に倣い、子どもの本の優れた作家・画家に与えられる称号として、英国で始まったものである。オーストラリアの「子どものためのローリエット」は、若者にとって読書や創造性、物語が重要だと訴えることを目的として2012年に創設され、2年を任期として、子どもと本のための活動を行う。

Wangは、読書や創作によって想像力を鍛えることが大切だとして、「物語を想像する」(Imagine a Story)をテーマに掲げた。2年の任期の間、オーストラリア各地の図書館やギャラリーでワークショップを行いたいと語っている。また、「様々な作家の本を読み、多様性に触れる」「地域の図書館や学校図書館をなじみの場所にする」「芸術作品の展示を鑑賞しインスピレーションを得て、物語や絵などで表現する」ことも呼びかけている。

中国系オーストラリア人であるWangは、中国と西欧の文化を取り入れたファンタジーを多く書いている。父親は上海出身であり、母方の曾祖父は、ゴールドラッシュの時代にオーストラリアのビクトリア州に渡ってきた。

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(2022.04.05 update)