第3回「親子で読んでほしい絵本大賞」

【2022-040】

2022年3月、JPIC読書アドバイザークラブ(JRAC)は、第3回「親子で読んでほしい絵本大賞」の入賞作品を発表した。

同賞は、JPIC(一般財団法人出版文化産業振興財団)の季刊誌「この本読んで!」上で過去1年間に紹介された新刊絵本400冊の中からJRAC会員によって選出される。今回は大賞を含め12作品が入賞した。

JRACのウェブサイトでは、入賞した全12作品の全ての書影と紹介文を閲覧できる。

受賞作品(上位3作品)

1位(大賞)

二平方メートルの世界で
前田海音 文、はたこうしろう 絵、小学館、2021年、ISBN:978-4-09-725104-0 

小学3年生の主人公は、生まれたときから脳神経の病気で入退院を繰り返している。心細さや、やるせなさを感じていたある日、彼女は病院のベッドで大発見をした。

2位

ぼくは川のように話す
ジョーダン・スコット 文、シドニー・スミス 絵、原田勝 訳、偕成社、2021年、ISBN:978-4-03-425370-0

主人公には「うまくいえない音」がある。クラスの朝の発表でも話せなかった彼を、父親は静かな川べりへと連れていき、彼を救う言葉をかける。

3位

お月さんのシャーベット
ペクヒナ 作、長谷川義史 訳、ブロンズ新社、2021年、ISBN:978-4-89309-690-6

真夏の夜、あまりの暑さに溶け出した月。おばあさんはそのしずくを受け止めて、あまいシャーベットを作る。

Ref:

(2022.04.28 update)