第27回日本絵本賞、受賞作品決定

【2022-059】

2022年5月17日(火)、全国学校図書館協議会(全国SLA)は、第27回日本絵本賞の受賞作品が決定したことを発表した。

日本絵本賞は絵本芸術の普及、絵本読書の振興、絵本出版の発展に寄与することを目的として1995年に創設された。今回は2021年1月から12月までに刊行された絵本の中から全国SLA選定委員会で選定された989点(うち翻訳絵本304点)のうち、絵本委員会によって選ばれた最終候補30点(うち翻訳絵本9点)が対象となり、選考委員が受賞作を決定した。

受賞作品(一覧)

第27回日本絵本賞大賞

『たまごのはなし』
しおたにまみこ 作、ブロンズ新社、2021年、ISBN:978-4-89309-683-8

ある日とつぜん目をさましたたまご。動いてみたり、話してみたり、マシュマロとともに散歩にも出かけます。

第27回日本絵本賞

『おすしやさんにいらっしゃい! 生きものが食べものになるまで』
おかだだいすけ 文、遠藤宏 写真、岩崎書店、2021年、ISBN:978-4-265-83083-1

釣り上げられた魚がさばかれ、切り身へとかわり、最後にはお寿司になるまでの様子を、魚の特徴や部位の名前の解説を交えながら見せる写真絵本。

『はるのひ Koto and his father』
小池アミイゴ 作・絵、徳間書店、2021年、ISBN:978-4-19-865160-2

主人公の「ことくん」は、お父さんの畑をぬけて森の向こうへ、初めての冒険に出かけます。

第27回日本絵本賞翻訳絵本賞

『夜をあるく』
マリー・ドルレアン 作、よしいかずみ 訳、BL出版、2021年、ISBN:978-4-7764-1031-7

夏の夜、お母さんに起こされた姉弟。家族4人で夜の山へと出かけていき、険しい山道を登った先で、美しい日の出を見ます。

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(2022.06.29 update)