2023年度概算要求(文部科学省)

【2022-093】

2022年8月30日(火)、文部科学省は、2023年度予算の概算要求の内訳を発表した。

学校図書館や子どもの読書活動推進に関するものとしては、「読書活動総合推進事業」のための総額約5,000万円が計上された。2023年度からの「⼦供の読書活動に関する基本的な計画」に対応し、2022年度からの第6期「学校図書館図書整備等5か年計画」の内容を踏まえたもので、⾼校⽣の不読率が依然として高いことなどを課題とし、学校図書館の図書の更新、発達段階に応じた取り組み、読書とICTのベストミックスの方策の必要性が述べられている。

⼀⼈⼀台端末、「新しい生活様式」などの時代の変化の中で、学校図書館やオンラインをどう活用していくのか、著作権法改正により、図書館資料のメール送信等が可能となったときに、現場の負担をどう減らすのかという課題も挙げている。

また、読書活動については、学校図書館やその他の図書館がそれぞれ実施するのではなく、図書館、学校、⺠間団体など幅広い関係者・機関が連携し、総合的に推進することが必要だとしている。

予算要求の詳細は以下のとおり。括弧内は、前年度当初予算額からの増減を記載した。

読書活動総合推進事業

事業内容:「⼦供の読書活動に関する基本的な計画」等への対応のため、図書館や学校図書館等を活⽤した読書活動を総合的に推進するための以下の取り組みを⾏う。

図書館・学校図書館等を活⽤した読書活動の推進 737万5千円(-219万4千円)

(紙とデジタルの特性を活かした読書活動の取り組み、発達段階などに応じた効果的な取り組み、新学習指導要領を踏まえた図書の購⼊等)

司書教諭講習の実施 2,143万1千円(-94万5千円)

(学校図書館司書教諭の養成のために、教育機関が講習を実施するための経費措置)

「⼦ども読書の⽇」(4⽉23⽇)の理解推進 491万円(+4万2千円)

(子ども読書の日の理解促進、民間団体の表彰等)

読書活動の推進等に関する調査研究 1,297万6千円(-209万1千円)

(⼦どもの読書活動の実態についての調査分析、図書館のデジタル化やDXを推進するための調査研究等)

Ref:

(2022.11.09 update)

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