マインクラフトで本の世界への入り口を構築する取り組み

【2023-070】

英国図書館(BL)は、マインクラフト(Minecraft)を活用し、本を読みたがらない子どもたちを読む気にさせるプロジェクト “Litcraft” を紹介するブログ記事を掲載した。

マインクラフトは世界で1億4100万人のユーザ―規模を誇るゲームである。一種の仮想レゴブロックで、プレイヤーは自由に世界を構築して、その世界の中で遊ぶことができる。英・ランカスター大学の Sally Bushell 教授がプロジェクトリーダーを務める Litcraft は、マインクラフトで作成されたもので、子どもたちはプレイヤーとして文学作品に登場する架空の場所を探検し、その世界に没入しながら、事前に読んだ物語の内容を実際に体験することができる。 Bushell 教授は、読書の困難や苦手意識は読んだ内容を視覚化できないことから生まれることが多く、本の世界に没入できなければ読書を楽しむことは難しいと述べており、Litcraft はすべての子どもを対象としているものの、特に読書が苦手な子どもに焦点を当てている。

ブログ記事では、BLのコレクションを活用して、シャーロック・ホームズの冒険の舞台である1890年代のロンドンを緻密に再現しマッピングした、Bushell 教授の最新 Litcraft が紹介されている。また、Litcraft のウェブサイトでは、『宝島』や『ケンスケの王国』、『ロビンソン・クルーソー』など、イギリス児童文学の舞台をマッピングした Litcraft も紹介されている。

Ref:

(2023.09.08 update)