第72回小学館児童出版文化賞 発表

【2023-082】

2023年9月14日(木)、小学館は第72回小学館児童出版文化賞の受賞作品を発表した。同賞は児童出版文化の向上に貢献すると認められる作品および作家を毎年選定し顕彰するものである。

2022年3月から2023年2月までに発表された、絵本(創作絵本・写真絵本など)、童話・文学(フィクション・詩・シナリオなど)、その他(ノンフィクション・科学絵本・図鑑・事典など)の出版物(翻訳・キャラクター・コミックスなどは除く)を対象として選考が行われた。予備選考を経て、荒井良二氏、鈴木のりたけ氏、舘野鴻氏、富安陽子氏、森絵都氏の5名の審査委員によって受賞作が決定した。

受賞作品(一覧)

風さわぐ北のまちから 少女と家族の引き揚げ回想記
遠藤みえ子 著、石井勉 絵、佼成出版社、2022年、ISBN:978-4-333-02873-3

1945年、日本の敗戦により、11歳のれい子と家族は朝鮮北部に取り残される。寒さと混乱の中、家族が日本へ帰り着くまでを描いた実話。

恋とそれとあと全部
住野よる 著、文藝春秋、2023年、ISBN: 978-4-16-391660-6

片思いの相手に誘われて、夜行バスに乗って旅に出る。夏休みの特別な4日間。

ちいさなトガリネズミ
みやこしあきこ 作、偕成社、2022年、ISBN:978-4-03-439580-6

はたらきもののちいさなトガリネズミの、ささやかでありふれた日常を、独特のおかしみをもって描いた絵童話。

Ref:

(2023.10.24 update)