Library of the Year 2023
2023年10月26日(木)、NPO法人知的資源イニシアティブ(IRI)は、”Library of the Year 2023” の大賞とオーディエンス賞が決定したことを発表した。
”Library of the Year” は「図書館的」な機関・組織等が行っている先進的な活動を対象とし、「他の図書館等にとって参考になる優れた活動」「独創的で意欲的に取り組んでいる具体的な活動事例」を表彰するものである。同賞の最終選考会は、毎年図書館総合展で行われ、事前に発表されている各賞の中から大賞とオーディエンス賞が選ばれる。Library of the Year 2023 のうち、子どもへの図書館サービスや学校図書館に関するものとしては、東京・学校図書館スタンプラリーがライブラリアンシップ賞、高知こどもの図書館が優秀賞を受賞した。
東京・学校図書館スタンプラリーは毎年7~8月、東京都にある国公私立の中学・高校・中等教育学校の学校図書館を一般に公開して行うイベントである。2012年、学校図書館職員の専任化を目的として、13校によって始まり、2023年は32校が参加した。各校はそれぞれ工夫しながら実施し、実行委員会はSNSやウェブサイトで広報を行い、おすすめ図書リストの書籍化や作家のイベントなども活発に行われている。学校図書館への理解を深めるための継続的な取り組みが評価された。
高知こどもの図書館は、1999年に全国で初めて、NPO法人が運営するこどもの本専門図書館として、高知県の支援を受けて開館した。2020年の施設移転と2022年のウェブサイトリニューアルにより、高知市の図書館を訪ねる、図書館が県内各地を訪ねる、ウェブで図書館を訪ねるという3つのスタイルを確立したことや、補助金を用いない組織経営が注目された。
受賞活動(一覧)
大賞
- みんなの図書館さんかく
オーディエンス賞
- みんなの図書館さんかく
Library of the Year 2023 ライブラリアンシップ賞
- 国立国会図書館デジタルコレクション
- 東京・学校図書館スタンプラリー
Library of the Year 2023 優秀賞
- 高知こどもの図書館
- 雑誌『ライブラリー・リソース・ガイド』(LRG)
- 東京学芸大学附属図書館とExplayground推進機構MOL
- みんなの図書館さんかく
Library of the Year 2023 特別賞
- 都道府県立図書館サミット
Ref:
- IRI知的資源イニシアティブ > Library of the Year > Library of the Year 2023 大賞およびオーディエンス賞決定!
https://www.iri-net.org/loy/library-of-the-year2023result/ - IRI知的資源イニシアティブ > Library of the Year > Library of the Year 2023 授賞理由
https://www.iri-net.org/loy/loy2023-second-selection-result-reason/ - IRI知的資源イニシアティブ > Library of the Year > Library of the Year 2023 選考委員長および受賞機関のコメント公開
https://www.iri-net.org/loy/loy2023-comment/ - 東京・学校図書館スタンプラリー
https://tokyohslib.ehoh.net/ - 高知こどもの図書館
https://kodomonotoshokan.org/