図書館によるわらべ歌収集プロジェクト(イタリア・ボローニャ)

【2024-012】

イタリアのボローニャ市立サラボルサ児童図書館は、わらべ歌の収集プロジェクト「POLPA(ポルパ)」を行っている。プロジェクトの名前は、「P(Poesia):詩」「O(Orale):口伝えの」「L(Ludica):遊戯的」「P(Puerile):子どもの」「A(Autentica):本物の、正真正銘」を表す。「子どもたちが遊ぶときに自発的に歌うこと」「子どもたち自身の詩を引き出すこと」を大切にしながら、古くから伝わる子どもの歌を収集・保存している。イタリアだけでなく、様々な国や地域のあそび歌を集め、「数え歌と手拍子歌」「からかい歌」「ナンセンス」等のカテゴリーごとに分類し、同館のウェブサイトで公開している。

同館の姉妹図書館である、東京の板橋区立中央図書館もこのプロジェクトに参加しており、子どもたちと遊びながら、「お寺の和尚さん」「おちゃらかほい」「おせんべやけたかな」「郵便やさんの落とし物」「さんちゃんの絵描き歌」等の音声を録音したものを提供した。

POLPAをさらに広げたプロジェクトとしてRimPOLPAがあり、ボローニャ市内の6つの図書館が参加している。またアルバニアでも、首都ティラナの複数の図書館の協力により、取り組みが広がっている。

Ref:

(2024.02.09 update)