2024年ボローニャ・ブックフェア
【2024-036】
2024年4月8日(月)から11日(木)まで、世界最大の児童書の見本市であるボローニャ・ブックフェア(Bologna Children’s Book Fair)が開催された。毎年、同フェアには、出版社、作家、画家、翻訳家、エージェント、印刷・流通関係者、書店員、図書館員などが訪れる。
ボローニャ・ブックフェアの概要
ブックフェアでは、毎回参加国のひとつを主賓国として取り上げており、61回目を迎える本年の主賓国は、スロベニアだった。2021年の主賓国として決まっていたが、その年のブックフェアは新型コロナウイルス感染症拡大防止のためにオンラインで実施されたことから、あらためて2024年の主賓国となった。59人のスロベニアの画家の展示「それから、なにが起こるの?」やワークショップが会場で行われたほか、ボローニャ市内でも様々なイベントが実施された。会場ではアメリカで出版された絵本の原画の展示、サステナビリティ(持続可能性)をテーマにした展示やパネルセッション、アメリカの作家マック・バーネットを迎えた対談のほか、翻訳・翻案、先住民やアフリカにルーツのある人の作品に関するイベント等も行われた。絵本原画展入選作品の展示会は、日本各地の美術館を巡回する予定である。
日本の児童書の展示・イベント
国際交流基金と日本国際児童図書評議会(JBBY)は、日本の児童書を展示するブースを設置した。紙芝居の実演、日本の絵本をイタリア語に翻訳するワークショップ、日本の絵本作家である降矢ななのトークイベントのほか、日本の近年の絵本、日本で出版されたイタリアの児童書、日本の絵本美術館・図書館・書店に関する講演が行われた。アートディレクターの柿木原政広などから、自作の講評を受けられる場も設けられた。
Ref:
- Bologna Children’s Book Fair (BCBF)
https://www.bolognachildrensbookfair.com/en/home/878.html
(2024.05.09 update)