第29回日本絵本賞、受賞作品決定

【2024-066】

2024年5月15日(水)、全国学校図書館協議会(全国SLA)は、第29回日本絵本賞の受賞作品が決定したことを発表した。

日本絵本賞は、絵本芸術の普及、絵本読書の振興、絵本出版の発展に寄与することを目的として1995年に創設された。今回は2023年1月から12月までに刊行された絵本のうち、全国SLA選定委員会が選んだ855点(うち翻訳絵本284点)を対象とし、その中から絵本委員会が選んだ30点(うち翻訳絵本12点)が最終候補となっていた。その後、最終選考会により、受賞作が決定した。

受賞作品(一覧)

第29回日本絵本賞大賞

ゆうやけにとけていく
ザ・キャビンカンパニー 作、小学館、2023年、ISBN:978-4-09-725229-0

だんだんと沈みゆく太陽を背景に、人々の生活の情景とさまざまな感情が描き出される。

第29回日本絵本賞

おきにいりのしろいドレスをきてレストランにいきました
渡辺朋 作、高畠那生 絵、童心社、2023年、ISBN:978-4-494-01249-7

お気に入りの白いドレスにケチャップが落ちてしまって「ががががーん」。連鎖していく擬音が面白い、ナンセンス絵本。

かぜがつよいひ
昼田弥子 作、シゲリカツヒコ 絵、くもん出版、2023年、ISBN:978-4-7743-2927-7

風が強い日に、家でしりとりをする姉弟。なぜか外では、しりとりしたものが風にとばされていく。

どんぐり
たてのひろし さく、小峰書店、2023年、ISBN:978-4-338-36201-6

季節を越えてめぐる生命の気配が描かれた、文字のない絵本。

Ref:

(2024.07.25 update)