文部科学省、「読書活動の推進に携わる人材の育成に関する実態調査」結果を公開

【2024-077】

2024年3月付けで、文部科学省は、「令和5年度 子供の読書活動の推進等に関する調査研究」として実施した「読書活動の推進に携わる人材の育成に関する実態調査」の調査報告書を公開した。

同調査は、第五次「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」で掲げられている「II 多様な子どもたちの読書機会の確保」及び「III デジタル社会に対応した読書環境の整備」の推進のため、図書館職員、司書教諭・学校司書、教員、幼稚園教諭、保育士などの、子どもの読書活動に携わる人材の育成の状況について幅広く実態を把握することを目的としている。

報告書では、都道府県立図書館主催の研修実施状況、公立図書館主催の研修における地域内の読書活動に携わる人材の育成状況、実施主体毎の研修実施状況の調査結果と、ヒアリング調査に基づく先進事例の調査・分析結果がまとめられている。

また、調査結果を踏まえ今後以下の点に取り組んでいくことが重要だと総括されている。

  • 読書活動に携わる人材の育成の重要性の普及啓発
  • ICT 活用やデジタル化に対応した環境整備の動機づけの手段としての研修
  • 研修対象の理解度や読書環境の整備状況別の研修プログラム例の作成
  • 基礎的な知識のインプットと実践的なスキルの向上などの研修主体毎の役割の明確化

Ref:

(2024.09.08 update)