第31回「いたばし国際絵本翻訳大賞」作品募集

【2024-081】

2024年8月22日(木)、東京都板橋区は第31回「いたばし国際絵本翻訳大賞」の作品の募集を開始すると発表した。参加申込は2024年10月31日(木)まで先着順で受け付けている(定員は英語部門1,000人、イタリア語部門300人。)。応募資格は、これまで翻訳作品を出版物や映像作品として発表したことがなく、同賞の大賞を受賞したことがない者で、過去に同賞の大賞を受賞したことがある場合は別部門に限り応募可能である。入賞者の発表は2025年2月末を予定している。

同賞は国際理解を育むことを目的として1994年に創設された。英語部門とイタリア語部門が設けられている。第31回の英語部門の課題絵本“Lala’s Words”(Gracey Zhang 作・絵)には、優しい言葉の持つ力、そしてありのままで愛されることがもたらす魔法が描かれている。イタリア語部門の課題絵本“Vorrei un tempo lento lento”(Luigina Del Gobbo作、Sophie Fatus絵)には子どもたち一人ひとりのリズムを尊重するように促す繊細な詩がつづられている。

板橋区は、世界最大の児童書の見本市ボローニャ・ブックフェア(Bologna Children’s Book Fair)の開催地であるイタリアのボローニャ市と交流があり、印刷産業が盛んなことから「絵本のまち板橋」として、絵本に親しむ環境作りや絵本作家の育成などを行っている。また、板橋区立中央図書館内のいたばしボローニャ絵本館は、ボローニャ・ブックフェアから寄贈された絵本を中心に、世界約100の国と地域、3万冊、80言語の絵本を所蔵しており、絵本の展示のほか、小学生・中学生の絵本作りワークショップ、外国語のおはなし会、絵本の読み聞かせ動画の配信等の取組を行っている。

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(2024.09.24 update)