第69回学校読書調査

【2025-005】

2024年11月、全国学校図書館協議会(全国SLA)は、第69回学校読書調査の結果について公表した。調査結果の一部を以下に紹介する。

第69回調査は、2024年6月第1・2週に全国の小学生(4~6年生)3,308人、中学生(1~3年生)3,496人、高校生(1~3年生)4,604人を対象に実施された。調査項目は定例のものと、年ごとに特設されるものがあり、定例の項目は「5月1か月間に読んだ本の冊数」「5月1か月間に読んだ雑誌の冊数」「今の学年になってから読んだ本の名まえ」である。また、今回特設された項目としては、「電子書籍の読書経験」「情報の正しさをどう確かめているか」「読書の好き嫌い」「読書は大切だと思うか否か」「どんなときに本を読みたくなるか」などがある。

5月1か月間の平均読書冊数は、小学生は13.8冊(前回比+1.2冊)、中学生は4.1冊(前回比-1.4冊)、高校生は1.7冊(前回比-0.2冊)となった。今回は、前回まで順調な伸びを見せていた中学生の値は減少した一方で、小学生の値は1994年の2倍強で過去31年間の最高値となった。

5月1か月間に読んだ本が0冊である「不読者」の割合は、小学生は8.5%(前回比+1.5%)、中学生は23.4%(前回比+10.3%)、高校生は48.3%(前回比+4.8%)となり、すべての校種で増加した。特に、小学生は2004年以降、中学生は2006年以降で最高値となった。

「第69回学校読書調査」全項目の結果と分析は、全国SLAの機関誌『学校図書館』2024年11月号に掲載されている。

Ref:

  • 全国学校図書館協議会 > 学校図書館に役立つ情報 > 調査結果 > 「学校読書調査」の結果
    https://www.j-sla.or.jp/material/research/dokusyotyousa.html
  • 全国SLA研究調査部「第69回学校読書調査報告」『学校図書館』2024年11月号(通号889)当館請求記号:Z21-148
(2025.01.14 update)