「国際子どもの本の日」イラストコンペ2025

【2025-053】

1966年、ミュンヘン国際児童図書館と国際児童図書評議会(International Board on Books for Young People: IBBY)の創設者で、第1回国際アンデルセン賞名誉賞受賞者であるイエラ・レップマン(Jella Lepman)は、童話作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンの誕生日である4月2日を「国際子どもの本の日」と定め、子どもの本に対する一般の関心を呼び起こそうと提案をした。この提案を受け、IBBYは、この日を正式に祝うこととし、1967年からIBBYに加盟する支部が交替で「国際子どもの本の日」のポスターとメッセージを作成している。2025年はオランダが担当し、2026年までオランダ児童書大使を務めている作家リアン・フィッサーが詩を、絵本だけでなくアニメーション作品も数多く手がけるヤネケ・イペンブルフがポスターアートを制作した。

IBBYオランダ支部はまた、2025年のポスターのメッセージ「絵ことば」をもとに、世界の子どもたちが自由な発想で描いた絵を募集し、バーチャル展覧会を開催した。32の国から約2,500件の応募があり、6月18日に8歳まで、9~12歳という2つの対象年齢の区分ごとにオランダと海外からそれぞれ1名ずつ、そして13歳以上を対象とした区分に1名の計5名の優勝者が選ばれた。優勝者個人に対しては本2冊が、所属する学校や施設には本のセットが贈られる。集まった絵はIBBYオランダ支部のウェブサイトに掲載されている。

Ref:

(2025.08.17 update)