第32回「いたばし国際絵本翻訳大賞」作品募集
2025年8月21日(木)、東京都板橋区は第32回「いたばし国際絵本翻訳大賞」の作品の募集を開始すると発表した。参加申込は2025年10月31日(金)まで先着順で受け付けている(定員は英語部門1,000人、イタリア語部門300人)。応募資格は、これまで翻訳作品を出版物(電子書籍を含む。)として発表したことがなく、同賞の大賞を受賞したことがない者で、過去に同賞の大賞を受賞したことがある場合は、受賞経験のある部門とは別の部門に限り応募可能である。入賞者の発表は2026年2月末を予定している。
同賞は国際理解を育むことを目的として1994年に創設され、英語部門とイタリア語部門が設けられている。第32回の英語部門の課題絵本“Hat Cat”(Troy Wilson 作、Eve Coy 絵)は、優しい文章とかわいらしく繊細なイラストで描かれた老人と子猫の物語である。イタリア語部門の課題絵本“UNA TANA TUTTA PER ME”(Loredana Baldinucci 作、Melinda Berti 絵)には、小さなネズミが自分だけの居場所を見つける、宝物探しのような冒険が描かれている。英語部門の課題絵本については、板橋区内の中学校に在校、もしくは板橋区内在住の中学生を対象とした、「いたばし国際絵本翻訳大賞」中学生部門でも翻訳作品の募集を行っている。
板橋区は、世界最大の児童書の見本市ボローニャ・ブックフェア(Bologna Children’s Book Fair)の開催地であるイタリアのボローニャ市と交流があり、印刷産業が盛んなことから「絵本のまち板橋」として、絵本に親しむ環境作りや絵本作家の育成などを行っている。また、板橋区立中央図書館内のいたばしボローニャ絵本館は、ボローニャ・ブックフェアから寄贈された絵本を中心に、世界約100の国と地域、3万冊、80言語の絵本を所蔵しており、絵本の展示のほか、小学生・中学生の絵本作りワークショップ、外国語のおはなし会、絵本の読み聞かせ動画の配信等の取組を行っている。
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