「おすすめ!日本と世界の子どもの本 2025」

【2025-079】

2025年7月23日(水)、日本国際児童図書評議会(JBBY)は、「おすすめ!日本と世界の子どもの本 2025」が完成したと発表した。

JBBYは、日本の優れた子どもの本を海外に広めるために、約100冊を英文で紹介した “Japanese Children’s Books” を2015年から発行している。2018年からは、その日本語版『おすすめ!日本の子どもの本』と、日本語で翻訳出版された世界の子どもの本約100冊を紹介した『おすすめ!世界の子どもの本』も、毎年発行してきた。2025年からは、「おすすめ!日本の子どもの本」と「おすすめ!世界の子どもの本」を合冊し、年に1回発行することになった。

「おすすめ!日本と世界の子どもの本 2025」の日本編は、2023年9月から2024年6月までに出版された作品のなかから83冊、世界編は2023年1月から12月までに出版された作品のなかから71冊を紹介している。長年子どもの本にかかわる仕事をしてきた奥山恵氏、坂口美佳子氏、さくまゆみこ氏、笹岡智子氏、神保和子氏、土居安子氏、野上暁氏、広松由希子氏が、選書・執筆した。日本編では「日本の子どもの本を代表するような、すぐれた内容の作品」「海外の子どもたちが、日本の文化や、日本の子どもの現状に触れることのできるような作品」「海外での翻訳出版を期待したい作品」「日本の子どもたち、保護者、図書館・出版関係者にも紹介したい作品」、世界編では「原作の内容および翻訳がすぐれている児童書」「子どもと本をつなぐ人たち、保護者、図書館・出版関係者にぜひ紹介したい作品」「日本の子どもたちが海外の歴史や文化に触れ、読書の楽しみを広げられる作品」「世界の多様性について理解を深められる作品」等が選書方針となっている。

表紙の絵は、『なきむしせいとく : 沖縄戦にまきこまれた少年の物語』(童心社)が2024年IBBYオナーリスト・イラストレーション作品部門に選出された田島征彦氏が手がけた。

JBBYのウェブサイトでPDFを公開しており、同サイト内の「JBBYがすすめる子どもの本」のデータベースから各作品の解説を読むこともできる。

Ref:

(2025.11.11 update)