ALSC、Summer Reading Listの2016年版を発表

【2016-066】

米国図書館協会(American Library Association: ALA)の児童図書館サービス部会 (The Association for Library Service to Children: ALSC)が、Summer Reading Listの2016年版を発表した。

子どもたちが、夏を通して、読書や新しい探究をし続けたくなるような本を満載したこのリストは、年齢別に4段階に分けられており、昨年までのK-2nd grade(5~7歳)、3rd–5th grade(8~10歳)、6th-8th grade(11~13歳)のほか、今年は新たにBirth-Preschool(0~4歳)が追加された。米国中の子どもに人気のある本で、電子書籍やオーディオ・ブック、点字本、大活字本でも入手できるもの等が掲載され、Birth-Preschoolには赤ちゃん向けのボードブック、アルファベットや数の絵本等も掲載されている。リストは、ALSCのウェヴサイトから無料でダウンロードできる。

米国では、約3カ月もの夏休みの間に、子どもたちが学習、特に読書から離れてしまうことによって、夏休み明けの学習が困難になる現象“summer slide”が懸念されており、これを防ぐために図書館や学校は様々な対策を行っている。ニューヨーク公共図書館では、2016年6月9日から“Get in the Game:Read”をテーマに夏休み読書チャレンジ(Summer Reading Challenge)を実施し、子どもを含む家族全員が、1日に少なくとも20分は読書をするよう呼びかけている。ALSCのSummer Reading Listも、この“summer slide”への対策として、夏休み中に子どもたちに読書を続けさせることを目的に作られたものであり、各図書館が、読書プログラム等の自館の情報を追加してから利用者に配布できるようカスタマイズも可能になっている。

Ref:

(2016.06.20 update)