連続講演「DX時代の図書館と児童ヤングアダルトサービス」

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※この連続講演はYouTubeを利用したオンデマンド配信形式で、いつでもご覧いただけます。

急激な社会環境の変化に伴い、DX(デジタルトランスフォーメーション)の重要性が高まっています。DXとは、データとデジタル技術を活用したあらゆる分野の変革であり、DXによって私たちの生活も様々に変化しています。

図書館における児童ヤングアダルトサービスも、例外ではありません。

子どもたちには、本を中心とする紙の資料を「読むリテラシー」だけでなく、ITデバイスを使用し膨大なデータから的確な知識を得る「デジタル・リテラシー」を育むことが求められています。国内の小中学校では、新型コロナウイルス感染拡大を機に、1人1台の端末を配布する「GIGAスクール構想」が実現しました。

それではDX時代に、図書館の児童ヤングアダルトサービスはどのように変化する/しないのでしょうか。国際子ども図書館スペシャルコンテンツとして、有識者(肩書は収録時のもの)による対談・講演会をお送りします。

対談

米国における学校教育のデジタル化の現状と日本の図書館に期待されること 菅谷明子氏(ジャーナリスト、ハーバード大学財団理事)・金沢みどり氏(東洋英和女学院大学人間科学部人間科学科教授)

この対談では、米国における社会全体のデジタルシフトを踏まえた学校教育デジタル化の現状と、それに伴う図書館の役割や児童ヤングアダルトサービスの変化をもとに、これからの日本の公共図書館や学校図書館の児童ヤングアダルトサービスに求められることは何か、日米の有識者2名の対話から探ります。

対談映像のサムネイル
【対談】米国における学校教育デジタル化の現状と日本の図書館に期待されること 菅谷明子氏(在米ジャーナリスト、ハーバード大学財団理事)、金沢みどり氏(東洋英和女学院大学人間科学部教授)(約63分、YouTubeで開きます。)

菅谷明子(すがや あきこ)氏 プロフィール
在米ジャーナリスト、ハーバード大学ニーマン・ジャーナリズム財団理事。コロンビア大学大学院修士課程修了、東京大学大学院博士課程単位取得満期退学。米ニュース雑誌『Newsweek』日本版スタッフ、経済産業研究所(RIETI)研究員などを経て独立。2011-12年ハーバード大学フェロー(特別研究員)、2014年から現職。主著に『メディア・リテラシー 世界の現場から』2000.8,『未来をつくる図書館 ニューヨークからの報告』2003.9(共に岩波新書)。
金沢みどり(かなざわ みどり)氏 プロフィール
東洋英和女学院大学人間科学部教授。東京学芸大学教育学部卒業、図書館情報大学大学院図書館情報学研究科(現 筑波大学大学院図書館情報メディア研究科)(修士課程)修了、博士(教育学)(東京学芸大学論文博士)。近年の論文に 「日本の公立図書館における子ども読書Webページの現況と課題―子どもの読書活動推進に向けて―」『情報メディア研究』(Online),2021.7,“An Analysis of Web Pages for School Support Services in Public Library Websites in Japan,” Public Library Quarterly (Online), 2020.8, 「公共図書館Webサイトの児童及びヤングアダルトに関するWebページの意義と現状」『図書館雑誌』113(6), 2019.6, “The Present Status of Library Services to Children and Young Adults in Japanese Public Libraries and Their Future,” Public Library Quarterly 37(2),2018.6等。

講演

今後の児童ヤングアダルトサービスを考えるヒントとして、公共図書館における児童サービスのデジタル化の現状、1人1台端末時代の学校図書館にできることは何か、そしてデジタル環境の進展による児童サービスのバリアフリーの状況について、各分野の有識者にお話しいただきます。

公共図書館の児童サービスのデジタル化の現状と課題 鈴木佳苗氏(筑波大学図書館情報メディア系教授、国立国会図書館客員調査員)

鈴木佳苗氏の講演では、現在、公共図書館における児童サービスのデジタル化はどのような状況にあるのか、そして今後の課題は何なのかについてお話を伺います。

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【講演】公共図書館の児童サービスのデジタル化の現状と課題 鈴木佳苗氏(筑波大学図書館情報メディア系教授、国立国会図書館客員調査員)(約66分、YouTubeで開きます。)

鈴木佳苗(すずき かなえ)氏 プロフィール
筑波大学図書館情報メディア系教授、当館客員調査員。お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士課程修了・博士(人文科学)。児童青少年の活字メディア、映像メディア、電子メディアの利用実態とメディア利用が児童青少年の発達に及ぼす影響に関する研究を行っている。近年の論文として「保育園の読書活動支援のための読書環境整備の指標の検討:「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」および保育園調査の分析」『図書館情報メディア研究』17(2), 2020.3,「携帯型ゲームと社会的適応の因果関係:小学生に対するパネル調査」『シミュレーション&ゲーミング』28(1), 2018.6等。

GIGAスクール時代に学校図書館は何ができるか 有山裕美子氏(軽井沢風越学園教諭)

有山裕美子氏の講演では、GIGAスクール時代に学校図書館ができることについて、ご自身の経験を交えたお話を伺います。

講演映像のサムネイル
【講演】GIGAスクール時代に学校図書館は何ができるか 有山裕美子氏(軽井沢風越学園教諭)(約62分、YouTubeで開きます。)

有山裕美子(ありやま ゆみこ)氏 プロフィール
軽井沢風越学園教諭、都留文科大学・法政大学・玉川大学非常勤講師。日本大学大学院総合社会情報研究科文化情報専攻修了、修士(文化情報学)。公立小学校教員、公共図書館非常勤職員、工学院大学附属中学校・高等学校国語科兼司書教諭等を経て、現職。論文に「学校図書館と情報活用能力の育成」『学習情報研究』279, 2021.12,「1人1台端末の時代に、学校図書館はどうICT活用に関わるか―コロナ禍の一斉休校を受けて見えてきたこと―」『図書館雑誌』1165, 2020.12,「改めて学校図書館を問い直す」『メディア情報リテラシー研究』2(1), 2020.9等。

デジタル化で進める読書のバリアフリーー児童サービスの現場にできること 野口武悟氏(専修大学文学部教授)

野口武悟氏の講演では、バリアフリーという視点から、DX時代の児童ヤングアダルトサービスについてお話しいただきます。

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【講演】デジタル化で進める読書のバリアフリーー児童サービスの現場にできること 野口武悟氏(専修大学文学部教授)(約77分、YouTubeで開きます。)

野口武悟(のぐち たけのり)氏 プロフィール
専修大学文学部教授、放送大学客員教授、一般社団法人日本子どもの本研究会元会長。筑波大学大学院図書館情報メディア研究科修了、博士(図書館情報学)。子どもの読書、障害者サービス、電子書籍サービス等について研究している。近年の論文として「学校図書館におけるコレクションの多様性を考える」『学校図書館』848, 2021.6, 「公共図書館における知的障害者への合理的配慮のあり方―全国の知的障害者とその家族を対象とした利用実態とニーズ調査を通して」(共著)『現代の図書館』235,2020.9等。
問い合わせ先

国立国会図書館国際子ども図書館 企画協力課協力係
メールアドレス:kenshuアットマークケーオーディーオーエムオーピリオドジーオーピリオドジェーピー
電話:03-3827-2053(開館日の9時30分~17時)