2020イタリア・ボローニャ国際絵本原画展、特設サイトを公開中

【2020-132】

世界最大の児童書の見本市ボローニャ・ブックフェア(Bologna Children's Book Fair)で行われる絵本原画コンクールは、新人イラストレーターの登竜門として知られている。2020年には66か国2,574組の応募から、5人の日本在住作家の作品を含む24か国75組が選ばれ、その展示会が8月22日から9月27日まで板橋区立美術館で開催された。2020年のブックフェアは新型コロナウイルス感染拡大防止のために中止となり、オンライン特別版のみ5月4日‐7日に開催された。そのため、同館での展示会が絵本原画コンクール入選作品の世界初公開の場となった。また、特別展示「「視る」を超えて」と題し、入選作品の中から5作品を選んで制作した木製パネルの触察図や、イタリア全国視覚障がい者教育機関連盟から出版された「さわる絵本」18冊も展示された。

また、今回は特設サイトが設置され、会期終了後も公開されている。特設サイトでは、ボローニャ・ブックフェア展示ディレクターのエレナ・パゾーリ氏、絵本原画コンクールの審査員を務めた若月眞知子氏、絵本評論家の広松由希子氏、『ボローニャ・ブックフェア物語』の著者である市口桂子氏へのインタビューのほか、入選作家からのビデオメッセージ、入選作品が決まるまでを追ったドキュメンタリー、イラストレーターの山本まもる氏の制作風景や作品、グラフィックデザイナー・絵本作家の岡村志満子氏によるワークショップの動画などを視聴できる。

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(2020.10.26 update)