遠野市「こども本の森 遠野」の概要を発表

【2020-135】

2020年9月29日、遠野市は「こども本の森 遠野」の概要を発表した。同施設は、東日本大震災の被災地の文化復興拠点として造られる子ども向けの本の施設である。建築家の安藤忠雄氏が建設し、遠野市に寄贈される。安藤氏は、「東北の復興のシンボルは子どもたちの未来である」と提唱し、遠野市に同施設の設置を提案した。

同施設は、遠野市中心部にある築120年の古民家を解体し、外観のイメージを残すとともに一部資材を再利用して建設される。

2020年10月に解体工事に着手し、2021年5月に完成、同年7月に開館予定である。入館料は無料で、本の貸し出しは行わず閲覧のみにする予定である。同市は、運営費の寄付と蔵書の寄贈を呼び掛けている。

安藤氏は、国立国会図書館国際子ども図書館レンガ棟のリニューアル及びアーチ棟の建設にも関わっている。大阪市にも「こども本の森 中之島」を建設し、寄贈した。また、兵庫県神戸市においても「こども本の森 神戸」の建設計画が進んでいる。児童書に関連する施設としては、福島県いわき市の絵本美術館「まどのそとのそのまたむこう」なども設計している。

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(2020.11.04 update)