世界の画家が海の生き物を描くアートプロジェクト “SEA CHANGE”

【2020-138】

英国ウスター大学にある国際社会絵本センター(International Centre for the Picture Book in Society)が、海の生き物の絵にメッセージを添えたポストカードを2020年11月1日までに送るよう世界の画家に呼びかけている。これは、2017年に世界の画家が移民・難民の姿を鳥のイメージに重ねて制作したポストカードの展示に続くプロジェクトであり、汚染、乱獲、地球温暖化によって海の環境が脅かされていることに光を当てるものである。

国際アンデルセン賞画家賞を2014年に受賞したブラジルの絵本画家Roger Mello(ホジェル・メロ)がプロジェクトのマークのデザインを手がけた。すでに届いた作品の中には、英国の作家・動物学者でイラストも描くNicola Davies(ニコラ・デイビス)による、都市の地下でパイプとケーブルの海藻の間を泳ぐクジラの絵もある。ドイツに生まれ英国に暮らす画家Axel Scheffler(アクセル・シェフラー)は、汚れた海の上でSOSの文字を作る魚の絵を描き、”Save Our Seas”(わたしたちの海を守ろう)“Says Old (Axel) Scheffler”(シェフラーおじさんより)という言葉を添えている。

絵本の研究機関である同センターは、マイノリティや弱い立場にある人々を含む社会と広く関わりをもち、国際的な絵本の制作と普及に関心を寄せている。

Ref:

(2020.11.05 update)