全国SLA、「学校読書調査」中止と「学校図書館調査」掲載時期変更を発表

【2020-143】

2020年10月26日、全国学校図書館協議会(全国SLA)は、「学校読書調査」を中止し、「学校図書館調査」の掲載時期を変更したと発表した。

全国SLAは、毎年6月に毎日新聞社と共同で、全国の小・中・高等学校の児童生徒の読書状況についての調査「学校読書調査」を行っている。調査は例年、授業時間を利用して児童生徒に回答してもらう形式で実施されている。今年度は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により学校の臨時休業や分散登校が行われたため、同調査の実施は学校に過度の負担をかけると判断し、中止を決定したとしている。調査は、毎日新聞社が単独で実施していた1954年からほぼ毎年行われており、中止は1962年以来となる。代わりとして全国SLAは、教員に今年度の学校図書館の状況や児童生徒の読書状況を尋ねる「学校図書館及び児童生徒の読書実態アンケート」を実施した。

一方、「学校図書館調査」は、調査時期を変更して実施された。同調査は、学校図書館の蔵書冊数、職員、経費等を尋ねるもので、1963年から毎年行われている。

「学校図書館及び児童生徒の読書実態アンケート」および「学校図書館調査」の調査結果は、全国SLAの機関誌『学校図書館』2021年3月号に掲載予定としている。

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(2020.11.17 update)