IBBY支部による日中韓共同プロジェクト(第2回)

【2021-030】

2021年2月23日、日本国際児童図書評議会(Japanese Board on Books for Young People:JBBY)は、日中韓共同プロジェクトの第2回の推薦図書を発表した。

2020年に始動した同プロジェクトは、国際児童図書評議会(International Board on Books for Young People:IBBY)の日本・中国・韓国の各支部による取り組みである。毎回異なるテーマを設定し、テーマに沿ったおすすめの本を、各支部から5冊ずつ紹介する。JBBYによると、同プロジェクトには「おとなりの国の子どもたちとは理解しあってほしい、友だちになってほしい」という願いが込められている。紹介された作品を、出版社が翻訳検討の資料とすることも視野に入れている。

今回は、「家族」がテーマとなった。韓国からは、すでに邦訳版が刊行されている作品『ぼくは犬や』(ペクヒナ 作、長谷川義史 訳、ブロンズ新社、2020年、ISBN:978-4-89309-673-9、当館請求記号:Y18-N20-M120)などが、中国からは、2020年に1年生向け図書に選ばれた絵本『别告诉爸爸』(パパにはないしょね)などが紹介されている。日本からは、『それでも、海へ 陸前高田に生きる』(安田菜津紀 写真・文、ポプラ社、2016年、ISBN:978-4-591-14811-2、当館請求記号:Y1-N16-L118)などが選ばれた。

3か国からのおすすめの本15冊は、JBBYウェブサイトに掲載されており、それぞれの作品には、日本語、英語、各国語のあらすじが付されている。

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(2021.03.21 update)