2021年ボローニャ・ブックフェアのオンラインプログラム

【2021-050】

2021年6月14日(月)から17日(木)に開催予定のボローニャ・ブックフェア(Bologna Children’s Book Fair)は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、オンラインで行われることが決定した。例年、同フェアには、出版社、作家、画家、翻訳家、著作権エージェント、印刷・流通関係者、書店員、図書館員、テレビ番組・映画製作者など約3万人が訪れ、ボローニャ・ラガッツィ賞(Bologna Ragazzi Award)の受賞者の紹介のほか、絵本原画展が開かれ、版権の売買など、児童書をめぐる最新の動向についての情報交換が行われてきた。今年もオンラインでの開催が決定したことから、昨年に続き、2年連続で現地での開催が見送られたことになる。

ボローニャ・ラガッツィ賞と新設されたボローニャ・ラガッツィ・クロスメディア賞(BolognaRagazzi CrossMedia Award)の受賞作品については、発表があり次第、続報する。すでに審査が終了している絵本原画展入選作品の展示会は、今年も日本各地の美術館を巡回する予定である。

事前開催のオンラインプログラム

開催に先立って、オンラインプログラムが順次公開されている。

児童雑誌のイラストレーションや子ども向けコンテンツの世界的な傾向、絵本、ライセンス、出版エージェントに関するプログラムのほか、児童文学の機械翻訳をめぐる国際会議などもオンラインで行われる。また2020年に続き、新人画家が作品を掲示したり、画家、アート・ディレクター、編集者、出版エージェントから自作の講評を受けたりすることのできる場もオンライン上に設けられる。

メインプログラム

ボローニャ・ラガッツィ賞における子どもの詩や児童書店に関する国際会議、出版界が直面している変化や課題をめぐる国際会議、漫画の翻訳や売れる本のカバーをテーマとしたワークショップのほか、版権、翻訳、自費出版についてのプログラムなどが予定されている。

また、イタリアの詩人ダンテの没後700年を記念したダンテの本の挿絵の展示や、イタリアの子どもの本の挿絵の展示がボローニャ・ブックフェアのウェブサイトで公開される。

Ref:

(2021.05.09 update)