第67回学校読書調査

【2022-108】

2022年11月1日(火)、全国学校図書館協議会(全国SLA)は、第67回学校読書調査の結果について公表した。2021年まで全国SLAは毎日新聞社と共同で、全国の小・中・高等学校の児童生徒の読書状況について同調査を行ってきたが、2022年は、全国SLAが単独で実施した。2022年の調査結果の一部を以下に紹介する。

第67回調査は、2022年6月第1・2週に全国の小学生(4~6年生)4,733人、中学生(1~3年生)4,552人、高校生(1~3年生)4,806人を対象に実施された。調査項目は毎年定例のものと、年ごとに特設されるものがある。定例の項目は「5月1か月間に読んだ本の冊数」「5月1か月間に読んだ雑誌の冊数」「今の学年になってから読んだ本の名まえ」である。今回特設された項目は「タブレットやパソコンなどを使った学習の際の意識」「電子書籍の読書経験」の2項目であり、5月1か月間に読んだ本・雑誌の冊数のうち、電子書籍で読んだ冊数についても調査された。

5月1か月間の平均読書冊数は、小学生は13.2冊(前回比+0.5冊)、中学生は4.7冊(前回比-0.6冊)、高校生は1.6冊(前回と同じ)となった。小学生の平均読書冊数は4回連続で増加しており、前回に引き続き、過去31年分の調査のうち最高値となった。

5月1か月間に読んだ本が0冊である「不読者」の割合は、小学生は6.4%(前回比+0.9%)、中学生は18.6%(前回比+8.5%)、高校生は51.1%(前回比+1.3%)となり、全体的に増加した。特に、前回は過去最低値であった中学生の不読者の割合が、著しく増加した。

「第67回学校読書調査」全項目の結果と分析は、全国SLAの機関誌『学校図書館』2022年11月号に掲載されている。

Ref:

(2022.12.28 update)