第43回巖谷小波文芸賞の受賞作品決定

【2023-011】

2022年12月14日(水)、公益財団法人日本青少年文化センターは、第43回巖谷小波文芸賞の受賞者を発表した。新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響で2020年、2021年は中止されており、3年ぶりの発表となる。この賞は、日本ではじめての創作童話となる「黄金丸」の著者であり、再話や翻訳等においても活躍した巖谷小波の業績を記念して制定された。巖谷小波の遺志を現在の形で継承する人および団体を対象とする。

受賞者

岡田淳
独自の視点から生き生きとした子ども像を描き出し、自ら挿絵も描きながら、多くの読者に親しまれてきたこと、ユニークで意欲的なファンタジー作品によって、物語の可能性や楽しさを伝えてきたことが評価された。38年間小学校の図工教師をしており、生徒が絵を描く題材とするために「おもしろい場面がいっぱいあるお話」を考えたことから、デビュー作となる物語『ムンジャクンジュは毛虫じゃない』が生まれた。『学校ウサギをつかまえろ』で日本児童文学者協会賞、『扉のむこうの物語』で赤い鳥文学賞、「こそあどの森の物語」シリーズで野間児童文芸賞、『こそあどの森のおとなたちが子どもだったころ』で産経児童出版文化賞大賞を受賞している。

Ref:

(2023.02.08 update)