日本子どもの本研究会、第7回作品賞 発表

【2023-059】

日本子どもの本研究会は、第7回作品賞を発表した。2022年に日本国内において出版された、0歳から15歳までの子どもの読者に向けた作品から選定された。

受賞作品(一覧)

ドリトル先生ガラパゴスを救う 新ドリトル先生物語
福岡伸一 著、朝日新聞出版、2022年、ISBN:978-4-02-251826-2

ガラパゴス諸島の大自然を守るべく、手作りの気球で出発したドリトル先生と助手のスタビンズ少年の冒険物語。生物学者である著者によるオリジナルストーリー。

目で見ることばで話をさせて
アン・クレア・レゾット 作、横山和江 訳、岩波書店、2022年、ISBN:978-4-00-116032-1

ろう者である少女メアリーは、ある日傲慢な科学者に誘拐され、ことばと自由を奪われてしまう。原作は2021年に、障害を題材とし、子どもや若者向けに描いた作品を顕彰するシュナイダー・ファミリーブック賞のミドルグレード部門大賞を受賞した。

カメラにうつらなかった真実 3人の写真家が見た日系人収容所
エリザベス・パートリッジ 文、ローレン・タマキ 絵、松波佐知子 訳、徳間書店、2022年、ISBN:978-4-19-865579-2

三人の写真家によって撮影された米国の日系人収容所の写真とともに、その背後の物語を描くノンフィクション絵本。原作は2023年のボローニャ・ラガッツィ賞の写真部門に最優秀賞として選出された。

Ref:

(2023.08.06 update)