2023年BIB賞の受賞作品決定

【2023-089】

2023年10月4日(水)、ブラチスラバ世界絵本原画展賞が発表された。

スロバキアのブラチスラバで隔年に開催されるブラチスラバ世界絵本原画展(Biennial of Illustrations Bratislava: BIB)は、世界最大規模の絵本原画展として知られる。第29回となる本年は、10月4日(水)から12月3日(日)まで開催されている。

期間中、「おとぎ話の本―イラストレーションのナショナル・アイデンティティーと、国際的な文脈において絵をとおして伝えること」と題したシンポジウムや、Albín Brunovský BIB-UNESCOワークショップ等が開催される。また2021年(第28回)BIB賞グランプリ受賞者の Elena Odriozola(エレナ・オドリオソラ、オドリオゾーラと表記する場合もある)、2022年国際アンデルセン賞画家賞受賞者の Suzy Lee(スージー・リー)の原画や、2022年国際アンデルセン賞作家賞受賞者の Marie-Aude Murail(マリー=オード・ミュライユ)の作品の展示などのほか、子ども向けのイベントやワークショップも行われている。

ブラチスラバ世界絵本原画展賞の受賞者決定

BIBで選ばれるブラチスラバ世界絵本原画展賞は、1967年に創設された。国際児童図書評議会(IBBY)またはユネスコの各国支部を通じて応募できる。出展作家数は、2021年までは一か国につき最大15名だったが、2023年からは最大10名までとなった。日本では、日本国際児童図書評議会(JBBY)が、絵本研究家、評論家、学芸員などによる国内選考会を行って応募作を決定している。その後、国際審査員による選考会を経て、「グランプリ」(Grand Prix)1名、「金のりんご賞」(BIB Golden AppleZlaté jablko BIB)5名、「金牌」(BIB PlaquePlaketa BIB)5名等が選ばれる。

2023年度の各部門の受賞者は以下のとおりである。(作者の日本語読みは、判明した場合のみ記載した。)

グランプリ(Grand Prix

Paloma Valdivia(パロマ・バルディビア)(チリ)

金のりんご賞(BIB Golden Apple

Anete Bajāre-Babčuka(ラトビア)

Xunru Chen(中国)

Maeva Rubli(スイス)

Maya Shleifer(イスラエル)

Daniel Torrent(スペイン)

金牌(BIB Plaque

Anna Cunha(ブラジル)

Lucie Lučanská(チェコ)

Sanna Pelliccioni(フィンランド)

Jaan Rõõmus(エストニア)

Vendi Vernić(クロアチア)

出版奨励賞(Honorary Mention for the Publisher

Sakyejul Publishing Ltd.(韓国)

Tara Books(インド)

子ども審査員賞(Children’s Jury Award

Nada Serafimovic(セルビア)

ブラチスラバ市長賞(Award of the Mayor of the Capital City Bratislava

Simona Smatana(スロバキア)

365.bank 賞(365.bank Award

Ondrej Zimka(スロバキア)

Ref:

(2023.11.24 update)