2024年版米国図書館界の現状報告書

【2024-061】

2024年4月8日(月)、米国図書館協会(American Library Association: ALA)は、4月7日(日)から13日(土)までの全米図書館週間(National Library Week)にあわせて、2024年版米国図書館界の現状報告書 “State of America's Libraries Report 2024” を刊行した。

報告書によれば、2023年には、地域や学校の図書館に多数の撤去要望が寄せられ、情報へのアクセスが脅かされた一方で、声をあげる図書館員や人々がいたことが報告されている。報告書には撤去要望の状況や、要望が多く寄せられた作品についてもまとめられている。また、2023年に再提出された法案 “Right to Read Act” は、資格を有する図書館員のいる学校図書館を利用する権利をすべての生徒に保証し、学校図書館に予算をあてるとともに、物議を醸すような資料を提供する際、脅威に直面する図書館員や教育者を保護するものである。

このほか、中学生が学校図書館の資料を利用し、歴史上の人権侵害について調べる授業を、図書館員と教員が連携して行った事例なども紹介されている。

報告書の全文は、ALAのウェブサイトから閲覧できる。

Ref:

(2024.07.13 update)