第9回日本子どもの本研究会作品賞の受賞作品決定

【2025-067】

日本子どもの本研究会は、第9回日本子どもの本研究会作品賞を発表した。同賞は、日本子どもの本研究会創設50周年記念事業の一環として2017年に創設された。今回は、2024年に日本国内で出版された絵本、文学、科学・ノンフィクション、その他の部門から選定した作品のなかから、3作品が受賞した。

受賞作品(一覧)

空はみんなのもの
ジャンニ・ロダーリ 文、関口英子 訳、荒井良二 絵、ほるぷ出版 、2024年、ISBN:978-4-593-10343-0

どこまでも広がる空を見上げた子どもが、境目だらけの大地に疑問を抱き、平和について問う物語。イタリアの国民的作家ジャンニ・ロダーリが約60年前に書いた詩に、荒井良二氏が絵を描き下ろした。

クジラがしんだら
江口絵里 文、かわさきしゅんいち 絵、藤原義弘 監修、童心社、2024年、ISBN:978-4-494-01599-3

命を終えたクジラは、ゆっくりと深海へ沈んでゆき、長ければ100年にもわたりさまざまな生物の命を支え続ける。

ルビーの一歩:私たちすべての問題
ルビー・ブリッジズ 著、千葉茂樹 訳、あすなろ書房、2024年、ISBN:978-4-7515-3179-2

1960年、6歳のルビーは黒人生徒として初めてルイジアナ州にある白人専用の小学校に入学する。一人の少女が、人種差別という偏見に向き合った実話。

Ref:

(2025.09.21 update)