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IBBY-UNESCO消滅の危機にある言語と先住民言語による優れた児童図書コレクション

【2026-029】

国際児童図書評議会(IBBY)と国連教育科学文化機関(UNESCO)は共同プロジェクト「IBBY-UNESCO消滅の危機にある言語と先住民言語による優れた児童図書コレクション」(IBBY-UNESCO Collection of Remarkable Books for Young Readers in Indigenous and Endangered Languages)を2025年に開始した。

このプロジェクトは、消滅の危機にある言語や、先住民言語で書かれた良質の児童書を、IBBY各支部等から収集するものである。現在、世界の約7,000言語のうち40%が消滅の危機にあるとされている。その多くは先住民族の言語であり、国連は2022年から2032年までの期間を「先住民言語の国際の10年」と宣言している。同コレクションを通じて危機的な状況に国際的な注目を集め、言語の保存、活性化、普及につなげることが目的となっている。

各国からの作品募集は2025年12月まで行われた。コレクションの対象となる作品の基準は主に以下のとおり。

  • 2018年1月から2025年12月までに出版された絵本、小説、伝記、グラフィックノベル、ノンフィクションなど、児童・青少年向けの本
  • 先住民言語および消滅危機言語で最初に出版された本、またはそれらの言語を少なくとも1つ含むバイリンガルの本(翻訳書は除く)

UNESCOは、2009年に発表した「世界の消滅危機言語地図(Atlas of the World’s Languages in Danger)」において、日本国内では、アイヌ語、八丈語、奄美語、国頭語、沖縄語、宮古語、八重山語、与那国語の8言語を「消滅危機言語」に指定しているが、日本国際児童図書評議会(JBBY)は上記の8言語に限らず、日本語標準語以外の方言で書かれた本にも着目した。選考の結果、日本からは与那国島に伝わる民謡を元にした絵本『ディラブディ = Dirabudi the Fisherman (みる・よむ・きく南の島ことば絵本 ; 与那国島)』を推薦することになった。

第1回のコレクションは、2026年8月6日から9日までカナダで開催される第40回IBBY世界大会で正式に発表される。

参考 :

JBBY > ニュース > プレスリリース > IBBYとUNESCOの新たなプロジェクトが始動します
https://jbby.org/news/oversea-news/post-24525外部サイト

IBBY > Awards & Activities > Activities > IBBY-UNESCO Collection of Remarkable Books in Indigenous and Endangered Languages
https://www.ibby.org/awards-activities/activities/ibby-unesco-collection-of-remarkable-books-in-indigenous-and-endangered-languages外部サイト

UNESCO > News > IBBY-UNESCO Collection of Remarkable Books for Young Readers in Indigenous and Endangered Languages
https://www.unesco.org/en/articles/ibby-unesco-collection-remarkable-books-young-readers-indigenous-and-endangered-languages外部サイト

国際児童図書評議会(IBBY)とユネスコ、共同プロジェクト「IBBY-UNESCO消滅の危機にある言語と先住民言語による優れた児童図書コレクション」を2025年から開始(カレントアウェアネス-R, 2025.10.10)
https://current.ndl.go.jp/car/259414

(2026.5.13 update)