2026年版米国図書館界の現状報告書
【2026-054】
2026年4月20日(月)、米国図書館協会(American Library Association: ALA)は、4月19日(日)から25日(土)までの全米図書館週間(National Library Week)にあわせて、2026年版米国図書館界の現状報告書 “State of America's Libraries : A Snapshot of 2025” を刊行した。
報告書では、「図書館は自由な社会の息吹であり、守るために戦う価値がある」と述べられている。2025年は、2023年の4,240件に続き過去2番目に多い数となる4,235件の資料の撤去要望が寄せられた。そのうち40%は、LGBTQIA+や有色人種の体験を描いた作品である。そのほか人種、人種差別、社会正義、多様性を描いた本、政治や宗教について自身の意見と一致しない本も撤去要望の対象となった。撤去要望の91.7%は圧力団体、政府関係者、政策決定者によるものだった。保護者による撤去要望は2.7%、図書館利用者個人によるものは1.4%にとどまった。一方で、図書館関係者や、読書の自由を支持する人々が撤去要望に抵抗する動きも見られた。
報告書ではまた、図書館が地域のハブとして、デジタルを含めた様々なリテラシーを育成する重要性、収監中の人に対する図書館サービス、トランプ政権下における博物館・図書館サービス機構(IMLS)等への影響についても言及されている。
報告書の全文は、ALAのウェブサイトから閲覧できる。
参考 :
米国図書館協会(ALA) > News and Press Center > State of America's Libraries: A Snapshot of 2025
https://www.ala.org/news/state-americas-libraries-report-2026
米国図書館協会(ALA) > News and Press Center > American Library Association releases 2025 Most Challenged Books List as National Library Week Begins
https://www.ala.org/news/2026/04/american-library-association-releases-2025-most-challenged-books-list-national-library
(2026.8.5 update)