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児童文学連続講座

児童サービスに従事する全国の図書館員等の幅広い知識の修得を目的として、平成16年度から児童文学連続講座を開催しています。

令和8年度児童文学連続講座のご案内

総合テーマ「絵本と体験」

情報化が進むいま、子どもの成長や発達における現実世界での体験の意味が見直されています。また近年、絵本を介したさまざまな体験活動が展開されています。そこで今年度は、「絵本と体験」を総合テーマに選び、絵本がもたらす多様な体験とその意味について考えてみたいと思います。さらに、実体験をもとに作られた絵本や、経験を重ねることによって変わる読書体験にも注目します。

はじめに、子どもと絵本の関わりを理解するために、一人ひとりの子どもの読みや表現を尊重する視点を共有します。続いて、絵本が広げるファンタジー体験の魅力を、具体的な子どもの姿をもとに探ります。多様な読書体験を可能にするバリアフリー絵本と読書環境について理解を深めることができる講義や、私たちの体験や記憶と絵本の関わりについて、具体的な例を交えながら紹介する講義もあります。また、国際子ども図書館における絵本を用いた児童・青少年向けサービスについても説明します。そして昨年度に引き続き、参加者のみなさんにオンラインでグループディスカッションをしていただく科目も設けました。

子どもたちにさまざまな体験をもたらす絵本の可能性について、2日間の講義をとおして、いっしょに考えていきましょう。

監修 今田 由香(日本女子大学准教授、国立国会図書館客員調査員)

開催概要

総合テーマ「絵本と体験」
形式オンライン同時配信形式(Microsoft Teamsを使用)
日程令和8年11月9日(月)、10日(火)
※令和8年12月から令和9年3月31日(水)まで、当日の講義録画の配信を行う予定です(グループディスカッションの科目を除く)。
参加費無料
定員400名程度(先着順)
ただし、オンラインによるグループディスカッションのみ定員50名(先着順)。
申込受付期間令和8年9月1日(火)~10月20日(火)
※定員に達し次第、受付を終了する予定です。
申込方法以下のフォームからお申し込みください。
申込みフォーム
※当日参加される方のみ、お申し込みください。講義の録画配信については、別途、準備ができ次第このページでご案内いたします。

※詳細は変更になることがあります。

講義内容

※各講義のレジュメ・資料リストは開催前日までにこのページに掲載します。各自ダウンロードのうえ、受講をお願いいたします。

令和8年11月9日(月)10時~11時30分
「絵本を活かす生活経験の質―一人ひとりを尊重するために―」

講師:佐々木宏子(鳴門教育大学名誉教授)

絵本と子どもの発達研究は、長年、「多くの子どもはこのように反応する~、だから…」という論理で進められてきました。しかし、児童文学(絵本)・芸術の研究はもっと子ども自身の固有性・唯一性が、尊重されるべきだと思います。どのようにすれば、子ども達一人ひとりの独自な読みとりや表現を尊重することが出来るのか? 提案してみたいと思います。

令和8年11月9日(月)13時~14時30分
「絵本とファンタジー体験」

講師:富田昌平(三重大学教育学部教授)

子どもは楽しいことを経験すると、何度も再現したくなります。遊びはそのようにして生まれますし、絵本は子どもの「やってみたい」の幅を広げてくれます。ホントではないけどウソッコで楽しむ。ありえないけどありそうな気がしてワクワクする。本講義では、絵本がもたらすファンタジー体験の魅力についてともに考えてみたいと思います。

令和8年11月9日(月)15時~15時40分
「子どもと本をつなぐ国際子ども図書館のサービス」

講師:国立国会図書館国際子ども図書館職員

国際子ども図書館では、子どもが本とふれあい、図書館や読書に親しむきっかけを提供するために、さまざまな取り組みを行っています。このうち絵本を用いたサービスとして、主に、子ども向けのおはなし会や、短時間で資料を使った調べものや創作を行う調べもの体験プログラムを紹介します。

令和8年11月10日(火)10時~11時30分
「ようこそ、バリアフリー絵本の世界へ―Picture Books for All―」

講師:攪上久子(公認心理師、バリアフリー絵本研究者)

目の見えない息子、寝たきりのわが子、絵本など楽しめないと思われた子どもに、絵本がその扉を開くと、どんな絵本が生まれたのでしょう。葛藤を超え、多様な人々を「ようこそ」と迎えいれたバリアフリー絵本。バリアフリー絵本の願いは、絵本の喜びがひとりひとりのものになり、図書館が共に在る場になることです。

令和8年11月10日(火)13時~14時30分
「絵本と私たちの体験や記憶との関係を考える」

講師:今田由香(日本女子大学准教授、国立国会図書館客員調査員)

絵本は私たちの人生に何をもたらすのでしょうか。幸せな時間を過ごしたり、知る楽しさに出会ったり、体験を語り継いだり、記憶を呼び覚ましたり、表現したり、絵本が関われることは他にもありそうです。本講義では、人生のさまざまな場面で絵本がもたらすものについて、「体験」と「記憶」という2つのキーワードをもとに考えます。

令和8年11月10日(火)15時~16時30分
「グループディスカッション―体験と読書―」

モデレーター:今田由香(日本女子大学准教授、国立国会図書館客員調査員)

ふだんから本や子どもと関わっているみなさんと、「体験」と「読書」のつながりや在り方について語りあってみませんか。オンラインだからこそ、遠く離れた地域の方とも気軽につながり、交流することができます。

※この科目では、少人数のグループに分かれてディスカッションを行います。ディスカッション中はマイクとカメラをオンにしていただきます。
※同じ室内から複数の方がグループディスカッションに参加される場合や、周囲の音が入りやすい環境で参加される場合は、ハウリングや音声の干渉を防ぐため、各自ヘッドセット(マイク付きイヤホン等)をご使用ください。

各回の概要と講義録

過去の児童文学連続講座の講義録は、印刷版として刊行するとともに、国際子ども図書館ホームページにもPDFファイルで掲載していますので、ご利用ください。

過去の児童文学連続講座の概要と講義録は以下のページからご覧いただけます。


お問い合わせ先

国立国会図書館国際子ども図書館 企画協力課協力係
電話:03-3827-2053(開館日の9時30分~17時)