第68回学校読書調査

【2024-006】

2023年11月6日(月)、全国学校図書館協議会(全国SLA)は、第68回学校読書調査の結果について公表した。調査結果の一部を以下に紹介する。

第68回調査は、2023年6月第1・2週に全国の小学生(4~6年生)3,447人、中学生(1~3年生)3,317人、高校生(1~3年生)4,048人を対象に実施された。調査項目は定例のものと、年ごとに特設されるものがあり、定例の項目は「5月1か月間に読んだ本の冊数」「5月1か月間に読んだ雑誌の冊数」「今の学年になってから読んだ本の名まえ」である。特に5月1か月間に読んだ本・雑誌については、電子書籍で読んだ冊数についても調査された。また、今回特設された項目としては、「学校図書館にどのようなイメージを持っているか」「どんな学校図書館ならもっと利用したいか」「電子書籍の読書経験」「紙の本と電子書籍の比較」がある。

5月1か月間の平均読書冊数は、小学生は12.6冊(前回比-0.6冊)、中学生は5.5冊(前回比+0.8冊)、高校生は1.9冊(前回比+0.3冊)となった。今回は、前回まで順調な伸びを見せていた小学生は減少した一方で、高校生は2010年以来の高い数値、中学生は1993年の3倍強で過去最高値となった。

5月1か月間に読んだ本が0冊である「不読者」の割合は、小学生は7.0%(前回比+0.6%)、中学生は13.1%(前回比-5.5%)、高校生は43.5%(前回比-7.6%)となった。小学生の不読者の割合は若干増加の傾向にあるものの、中学生と高校生は前回から大きく減少した。

「第68回学校読書調査」全項目の結果と分析は、全国SLAの機関誌『学校図書館』2023年11月号に掲載されている。

Ref:

(2024.01.18 update)