2024年プリンツ賞受賞作品決定

【2024-014】

2024年1月22日(月)、米国図書館協会(American Library Association: ALA)の一部門であるヤングアダルト図書館サービス協会(Young Adult Library Services Association: YALSA)は、プリンツ賞(Michael L. Printz Award)の受賞作を発表した。同賞は、前年に出版された優れたヤングアダルト文学に与えられる。

受賞作品

The Collectors: Stories
A.S. King

King は、ヤングアダルト文学を手がけている9人の作家を選び、「コレクションやコレクター」、そして「慣習を捨てること」をテーマに物語を書くよう依頼した。「自分の中の小さなかけらを集め、自分の物語をつくる」という方針の下、他の人のコレクションの一部を集めるノンバイナリーの子どもの話など、10の短編が収められている。審査委員長からは、「奇妙でユニークなすぐれた短編集である。慣習を打ち破ったときにはじめて、真の自分を見つけられるということを、若い人たちに示している」と評された。

King は2020年にも、“Dig” でプリンツ賞を受賞しており、2度目の受賞となる。

なお、次点作品にあたるプリンツ賞オナーブックには、以下の4作品が選ばれた。

  • Moa Backe Åstot “Fire from the Sky”
  • Kenneth M. Cadow(ケネス・M・カドウ)“Gather”
  • Shannon Gibney “The Girl I Am, Was, and Never Will Be: A Speculative Memoir of Transracial Adoption”
  • Candice Iloh “Salt the Water”
  • Ref:

    (2024.02.29 update)