
「たべる」ことは、生きるために必要不可欠です。それだけでなく、家族や友人と食卓を囲むことは、単に空腹を満たす以上の意味を持ちます。誰かと「たべる」ことは、語り合うことでもあり、絆を深めるきっかけとなります。
クリスマス、お正月、春節など年末年始のお祝いをする日には、親戚が集まってごちそうを食べることもあります。食べものを収穫する時期には、仲間や家族と食卓に集まり、大地への感謝をこめたお祝いをします。亡くなった人のために用意する食べものにも、家族の大切な思いがつまっていることでしょう。
この章では、登場人物たちが食卓を囲み、食べものを分かち合う様子が描かれた作品や、様々な文化の特別な日を彩る食べものを描いた作品を紹介します。
『きょうのごはん』加藤休ミ 作 偕成社 2012 Y17-N12-J937
『14ひきのあさごはん』いわむらかずお さく 童心社 1983 Y17-9550
『おちゃのじかんにきたとら』ジュディス・カー 作, 晴海耕平 訳 童話館出版 1994 Y18-10199
『たんじょうび』ハンス・フィッシャー 文・絵, おおつかゆうぞう 訳 福音館書店 1965 Y17-55
『ぜったいたべないからね』ローレン・チャイルド 作, 木坂涼 訳 フレーベル館 2016 Y18-N16-L366
『トゥクパをたべよう : インドのごちそうスープ』プラバ・ラム, シーラ・プルイット ぶん, シルパ・ラナデ え, あまがいひろみ やく イマジネイション・プラス 2020 Y18-N20-M241
『ありがとう、アーモ!』オーゲ・モーラ 文・絵, 三原泉 訳 鈴木出版 2020 Y18-N20-M248
『ようこそ!ここはみんなのがっこうだよ』アレクザーンドラ・ペンフォールド 作, スーザン・カウフマン 絵, 吉上恭太 訳 鈴木出版 2020 Y18-N20-M95
『ぼんちゃんのぼんやすみ』あおきひろえ 作 講談社 2010 Y17-N10-J698
『こたつ』麻生知子 作 福音館書店 2020 Y17-N21-M297
『犬になった王子 : チベットの民話』君島久子 文, 後藤仁 絵 岩波書店 2013 Y17-N14-L8
コラム1:飲みもの
あなたの好きな飲みものは何ですか。ジュース? それともミルク? 大人はコーヒーやお酒という人もいるでしょうか。
私たちが生活の中で飲みものを口にする機会は、食べる機会よりもたくさんあります。のどの渇きをうるおすときはもちろん、疲れてホッと一息つきたいとき、家族や友だちとの団らんのときにも、飲みものは欠かせません。
また、水は命の源です。私たちの身の回りにはたくさんの飲みものがありますが、コップ1杯の水の大切さを忘れてはいけません。
ここでは、様々な形で水や飲みものが描かれている作品を紹介します。
『みずをくむプリンセス』スーザン・ヴァーデ 文, ピーター・H・レイノルズ 絵, さくまゆみこ 訳 さ・え・ら書房 2020 Y18-N20-M154
『おひさまのワイン 』小森香折 作, 小林ゆき子 絵 Gakken 2009 Y8-N09-J231
『モカと幸せのコーヒー』刀根里衣 著 NHK出版 2016 Y17-N16-L416
コラム2:ファンタジーの食卓
児童書には、魅力的な食べものが数多く登場します。『ぐりとぐら』の「かすてら」や『ハリー・ポッターと賢者の石』の百味ビーンズなど、「どんな味がするのかな?」と想像をめぐらせてしまう食べものが記憶に残っている方も多いのではないでしょうか。
翻訳作品においては、子どもたちに理解できるよう、外国の食べものが身近な日本語に置き換えられていることがあります。特に、まだ外国の料理が身近でなかった時代にそれが見られました。『ひとまねこざる』のスパゲッティや『不思議の国のアリス』のハートの女王のタルトは、どんな食べものに翻訳されているでしょうか?当時の翻訳者たちの工夫に着目してみてください。
『ぐりとぐら』なかがわりえこ, おおむらゆりこ [著] 福音館書店 1967 Y17-M98-793
『ハリー・ポッターと賢者の石』J.K.ローリング 作, 松岡佑子 訳, ダン・シュレシンジャー 絵 静山社 1999 Y9-M99-228
『ひとまねこざる』エッチ・エイ・レイ 文・絵, 岩波書店 訳編 岩波書店 1954 児726.7-cR45h
『アリス物語』菊池寛, 芥川竜之介 訳, 平沢文吉 絵 興文社 1927 児乙部全集-S-28
コラム3:食べられてしまう
誰かに食べられてしまう、それはどんな気持ちなのでしょう。怖くてたまらず逃げ出したくなるでしょうか。あきらめなければ、誰かに助けてもらったり、知恵を絞って相手に一矢報いたりすることができるかもしれません。
「注文の多い料理店」のように、自分は食べる側だと信じきっていたのに、気づいたら食べられる側になってしまっていることもあります。物語の中では、誰もが食べる側にも食べられる側にもなる可能性があるのです。
ここでは、登場人物が食べられてしまう話や、あやうく食べられそうになる話を紹介します。
『たべるトンちゃん』初山滋 著 ほるぷ出版 1974(金蘭社1937年刊の複製) KH6-23
『注文の多い料理店』宮沢賢治 作, 太田大八 絵 講談社 2009 Y8-N09-J1107
『ワニと7わのアヒルのこ』カイオ・ヒッテル 作, ローレン・カルドン 絵, まつもとのりこ 訳 ワールドライブラリー 2015 Y18-N16-L319
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