2010年科学あそび:でんきのじっけん!~カミナリカードをつくろう~、ドライアイスのじっけん!~シャーベットをつくろう~

国立国会図書館国際子ども図書館では、国の科学技術振興事業の一つとして、子どもの科学と科学の本への興味を引き出すための科学あそびを毎年実施しています。

「でんきのじっけん」の様子
配布したプリント(PDF形式:249KB)

実験内容

1. 電気を通すものと通さないものを確かめる(10円玉、アルミホイル、銀紙、金紙、アラザンなど)
金紙と銀紙の実験
金紙と銀紙の実験

電気を通すものと通さないものを予想して、予想をプリントに書き込んでもらいます。

そして、子どもたちになぜそう思うのか理由を話してもらいます。折り紙の銀紙や金紙は「ぴかぴか光っているから電気を通すと思う」、アラザンは「食べ物だから通さない」などいろいろな意見が出ます。

その後で豆電球に電気がつくかどうかを確かめます。アルミを貼ってある銀紙は電気を通すのに、アルミに塗料を塗ってあるために金紙は電気を通さないことを知ったり、甘いお菓子なのに、アラザンは銀でコーティングしてあるので電気が通ることに驚いたり。

2. 百人おびえ
百人おびえの実験の様子
百人おびえの実験の様子

次に「百人おびえ」や「百人おどし」と言われる、自分の身体に電気を通す実験をします。

みんなで輪になって手をつなぎ、静電気を発生させた機械に最初の子どもが手を触れると、みんなの身体に「ビリッ!」と電気が流れ、「キャー」と悲鳴が上がり ます。「怖い、もうやだ」という子や「もう一回やりたい」という子もいて、身体に電気が流れたことをその子なりに実感していました。

3. カミナリカード作り
圧電素子を使ってカミナリカードに電気を流しています。
圧電素子を使ってカミナリカードに電気を流しています。

いよいよ「カミナリカード」をつくります。

黒い画用紙に電気を流すと、紙の上がカミナリのようにぴかっと光ります。それをカミナリカードと呼んでいます。今回は、黒い画用紙にスパンコールを貼って、その間をつなぐように鉛筆で線を書き、圧電素子で電気を流します。

(圧電素子については、配布したプリント参照)(PDF形式:249KB)

鉛筆の線の上やスパンコールの周りをぴかっと電気が光ります。子どもたちは自分で作ったカードが光るのが見えて、嬉しそうな顔をしていました。

会場の照明があるので光が少し見にくかったのですが、「おうちに帰ったら真っ暗にしてやってみると、いろいろなところが光って見えます」と先生が教えてくださいました。

紹介した本

【】内は当館請求記号
『きんぞくたんけんピカピカでピカッ』 玉田泰太郎、ふくだいわお 童心社 1990 【Y11-3844】
『磁石と電気の発明発見物語』 板倉聖宣 国土社 1983 【Y11-2002】
『電気の正体をさがそう』 松原靜郎 フレーベル館 1999 【Y11-N00-3】
『小さな小さなせかい』 かこさとし 偕成社 1996 【Y11-5888】
『天地のドラマすごい雷大研究』 かこさとし 小峰書店 2001 【Y11-N01-401】

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